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文字によるコミュニケーションには、ブログをはじめ作文や感想文など様々な場面で「書く」技術が必要になってきます。難しく考えずに気楽に書いてみませんか?

読書感想文の書き方 本の選び方が重要【パーフェクト・ガイド】

白い帽子をかぶった女の子がベンチで本を読んでいる写真

読書感想文を書くのが苦手、という人が大人にも子どもにも非常に多いのはなぜでしょう?

実は、書き手の読解力や書く技術のレベルの問題ではなく「どの本を選ぶか」で「書けない」運命が決まってしまうのです。

読書感想文を書けない原因

  1. 最後まで本を読めない
  2. 本を読んでも何が書かれているのか理解できない
  3. 本の内容が少なく中身が薄くて感想の書きようがない
  4. いきなり書こうとするから書けない(書く前の準備をしない)
  5. 誰に何のために読んでもらう文章なのかを決めていない

最後まで本を読めない理由は、ボリュームが多すぎる、難しい漢字や表現が多い、内容が面白くない・興味がない、文字ばかりで挿絵や図が少ないなどがあげられます。

簡単に読めるようにと、安易に薄い本、ページ数の少ない本を選んでしまうと、読んではみたものの感想を書きにくくなってしまう場合があります。

本の選び方の黄金ルール

読書感想文の本の選び方には、次のようなポイントがあります。

  1. 好きなこと・興味のあるテーマ(内容)
  2. 面白くて一気に読める本
  3. 親しみやすい本
  4. ページ数の少ない本
  5. 読みやすい本
  6. 自分と共通点がある内容

本の親しみやすさには、以前に読んだことがある、メディア(TV、CM、映画など)や人から聞いて内容を知っている、絵やイラストが好き、本のデザイン(装丁)や色づかいが好き、直感的に「いいな」と思った、というような要因があります。

読みやすさは、文字の大きさ、字体、文章の長さ、挿絵や図の量とレイアウト、紙の質(手触り)と厚さなどが関係してきます。

ここで注意したいのが、読む負担を減らすために、安易に薄っぺらい本を選ばないこと。

先の書けない原因でも触れていますが、あまりに内容が少な過ぎると、逆に感想を書きにくくなる場合があるので注意が必要です。

裏ワザ!読書速度が本選びの目安

日本の大学入試で調査したデータに、平均的な読書速度は1分間に400~600字というのがあります。平均すると500字/分ということになります。

これが、東大や早稲田大学に現役合格する学生では1500~2000字/分、司法関係の受験では2000字/分を超えるそうです。

このことから、文字を速く読む能力が高いほど、理解力や知識の量、表現力すべてについて有能だといわれています。

ちなみに、わたしの読書スピードは700字/分ていど・・・立派な凡人です(笑)

意図的にゆっくりと読んでみると、倍くらいの時間がかかってしまいます。ということは、小学生の場合は200字/分~300字/分くらいかそれ以下のペースになるのではないでしょうか。

10分ほどで読み終えられる本のボリュームは、2000字~3000字ということになります。本の1ページの字数と全体のページ数から、何分くらいで読めるかを推測することができます。

子どもの負担にならない時間で読み終わる本を、選ぶ目安として考えてみてください。

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読書感想文を劇的に書きやすくするコツ

読書感想文を書けない原因の中で、最後に「誰に何のために読んでもらう文章なのかを決めていない」という理由をあげています。

これは、ブログや手紙などを書くときと同じです。ただ漠然と書こうとしても難しいのは当たり前ですね。

たとえば、「仲よしのお友達に面白い本を紹介して是非読んで楽しんでもらいたい」こんなふうに想像すると、「書きたいこと=伝えたいこと」が明確になってきます。

「誰に」の部分は、お友だちや家族、学校の先生、祖父母、本屋さんの店員さんなど。ここに珍しい人を設定すると、ユニークな感想文になるかもしれません。

「何のために」は、本の紹介、自慢、楽しさや感動・学びの共有、本の内容ができるようになる、などオススメの理由がたくさん出てくるでしょう。

想定した読者(ターゲット)に語りかける感想文も、面白いと思います。

想像力を発揮して、「誰に何を伝えるか」という読書感想文の「目的」を明確にすることが、書くための大事な土台になっています。

読書感想文が、よく書ける原稿用紙。改訂版
 

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りょうこのつぶやきでした。

では、ごきげんよう。

アイキャッチ画像出典:[もう悩まない・はじめて書く子にもおすすめ]小学生向け夏休みの『読書感想文』書き方おたすけサイト | MimiLy