さあ、夏休みも残り少なくなってきました!
宿題の作文、まだ終わっていませんか?
でも、大丈夫。心配いりません。
作文が書けない理由はたったの2つ。それを解決すれば簡単なのです。
<2018年7月更新>
夏休みの思い出が書けない2つの理由
作文の書き方には、一応「基本」があります。
でも、夏休みも終わりそうなこの時期、のんびりそんな勉強なんてしていられません。難しいことはやらないで、なんとか簡単に済ませたい。
こんな悩みにつまづいていてはいませんか?
1.題材(テーマ)がわからない
- 材料を集めましょう
- 集めた材料から書きたいものを絞りましょう
まずはここから始まると思っていませんか?
いいえ、苦労して材料を集める必要はありません。ここで悩んでいたら、いつまでも作文は書けません。書くのがイヤになる第一関門は、テーマ選びです。
何を書くかは、パッと1つ決めてしまえばいいのです。
2.どうやって書けばいいの?
- 構成を考える
- はじめ・なか・おわり
そんなことはわかってるのよ。
だけど、いざ書こうと思っても、何をどう書けばいいのかわからない。
だから困るんだよね。
何を書くか⇒なんでもいいのだ!
ズバリ!書くことは何でもいいのです。
何かものすごく特別なイベントを書かなくてはいけない、なんて思わないこと。
普段通りの当たり前の日常でじゅうぶんなのです。
作文で重要なのは、「できごと」を並べることではなくて、「自分の気持ちの変化」を表現すること。
普段は無意識に行動していることに着目して、自分の気持ちに目を向ける。それが大事なんです。
いつも通りのことの他に、普段はやらないことを特別にやって試してみるのも面白いですね。
- 今日のお昼ご飯:給食(お弁当)と家で食べるご飯の違い、暑い時に食欲のわくメニュー、コンビニ弁当が意外とおいしい、おにぎりを作って食べた
- 昨日の晩御飯:調理時間を計ってみる、調理を手伝う、後片付けを手伝う、おいしさと家族の関係、食べる時間と健康、料理を残されたら悲しいと思う、TV見ながら食べる?おいしい盛り付けの工夫、ワンプレートで洗い物を減らす
- 毎日の朝ごはん:食べない習慣を変えてみる、朝食を抜いたらどうなるか試してみる、朝に食べたいと思うもの、家族の生活時間の違い、朝食を食べる所要時間
- 公園で遊んだこと:夏休みで子どもが少なかった(多かった)、公園の手入れや管理をしてくれる人、ゴミを拾ってみた
- ペットの世話:いつも親まかせなのになついてくれた、世話をするといとしさが増した
- お風呂掃除:汚さないよう気をつける工夫、楽に掃除できる工夫、涼しくて楽しかった
- 玄関の外に蜘蛛の巣が張っていた:蜘蛛は夜行性、毎日の掃除、どんなところに蜘蛛の巣ができやすいか、蜘蛛はどこに隠れている?蜘蛛に対する家族の反応
- ゴミ出し:分別の仕方、ゴミステーションの使い方、カラス対策、ごみを減らす工夫、近所の高齢者のゴミ出しの様子、有料ゴミ袋、無料回収のリサイクルゴミ
- 感想文のための本を読む:読んでいる時の気持ち、読み終わったあとの満足感、もっと本を読みたいと思った、本の内容を家族に話した、読めない字や知らない言葉があった
- ついていない1日:気持ちが凹むできごと、どうして凹むのか、プラスに変換する受け止め方、静かに過ごしたことのメリット
- 宿題がたまっていて焦る:計画的にできなかった理由、次の休みでの取り組み予定、どうやって頑張って片付けたか、手伝ってくれた人への感謝、集中してやればできるんだという感動
- インターネットで検索:役に立つ記事と無駄な記事がある、キーワードで検索結果が変わる、同じ疑問を持つ人がいる、惹かれる記事タイトルの面白さ、文章の読みやすさやわかりやすさ、画像の説得力
- 自転車の手入れ:錆びたり汚れている部分、点検の仕方、みがき方、タイヤの空気圧と空気入れ、手入れで乗り心地や疲れ方が違うか比較、手入れに使う道具
どう書くか⇒ふくらませ方
書こうと思った題材のできごと(場面)を、全部並べる必要はありません。
印象に残っているワンポイントだけでいいのです。
小学校の高学年や中学生、高校生の場合は、1つのエピソードだけでは原稿用紙の枚数が埋まらないので、いくつか盛り込む必要があります。
その場合も、同じ書き方を繰り返すだけなのでカンタンですね。
詳しく書くのは
- 自分の感情
- 気持ちの変化
それに加えて
- 感謝
- ねぎらい
などの「周りの人の反応」と
「自分の思い」がミックスされれば完璧です。
- 褒められて嬉しかった⇒自分はしてもらっても感謝していなかった⇒感謝の言葉を言うことにする
- 自分もやってみたら難しかった(掃除や料理など)⇒当たり前のことが簡単ではないことがわかった⇒感謝することと手伝いを続けたい
- 喜んでもらえて嬉しかった⇒祖父母をもっと喜ばせたい⇒ハガキを出したり電話する
- 「やってやるぞ!」と頑張る気持ちがわいてきた⇒できた時の達成感⇒他にも意欲的に取り組んでみよう
- やり方を工夫できた(掃除や片づけなど)⇒新しい発見が楽しい⇒他にも工夫してみる(応用)
- 毎日続ける大変さがわかった⇒続けるための工夫を考える⇒やってみて効果があった、効果がなければ次の作戦
作文は論文のトレーニング
自分の気持ちの変化に着目して、その背景を振り返るのが一番簡単な作文の書き方です。
それをワンランクアップさせるには、感じたことや気づいたことについて
- 調べる
- 研究する
- 確認(検証)する
という行動を追加して、その結果を書き加えます。
この時に、「こうしたら、こうなるんじゃないかなぁ」ということを「想像」してからどんな行動をするかを決めて行きます。
これを「仮説」を立てるといいますね。「仮説」があると、むやみに変な方向へ飛び回らなくても済みます。必要なポイントを絞って、合理的な行動ができるのです。
詳しい解説は、こちら↓
りょうこのつぶやきでした。
では、ごきげんよう。
アイキャッチ画像出典:一生の財産になる「書く力」を作文で楽しく鍛えよう|ちょっと聞いてほしい教育サイト kikimimi