今では誰もが見なれて親しんでいる「壁新聞」
このスタイルが定着するまでには、たくさんの苦労がありました。
「新聞づくり」の鍵は「割付用紙」
シンプルな新聞づくりの入門スタイルは、こうして出来上がったのです。
この本を読んで、新聞づくりのハードルがぐんと下がりました。
いきなり難しい「新聞の割付」や「レイアウト」の型にこだわらなくてもいいのだな、と。
ちょっと目からウロコのような感動です。
私も、エイヤっとエクセルで割付用紙を作ってしまったので、なんだか嬉しくなりました。

調べ学習も学校行事もすべておまかせ壁新聞で教室が大変身!―魔法のシートで最強の掲示物をラクラク作成
- 作者: 國眼厚志
- 出版社/メーカー: 明治図書出版
- 発売日: 2011/12/01
- メディア: 単行本
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壁新聞づくりの重要なポイントは割付用紙
いきなり子ども達に模造紙を渡して「壁新聞を作れ」と言っても、それは無理でしょう。
子ども達は、それなりに頑張って作ります。
真っ白な模造紙に自由に書かれた壁新聞は、1行がおそろしく長い読みにくい新聞ができあがりました。
新聞の「読みやすさ」で大切なのは「段組み」です。
何段で、1行を何文字にするのか。
そこをしっかりとおさえて記事の配置を決めなければ、読みやすさは生まれません。
そのために、割付用紙(レイアウト用紙)が重要になってくるのです、
壁新聞の初級編は記事を順番に並べる
新聞づくり初体験で、X型の流し組を要求するのは、かなり高度なレベルを要求されているように思います。
きちんと理解できる子もいるでしょうが、いきなりはついていけない子どももいるはず。
この本で紹介されている壁新聞は、段組みにそって順番に記事をつなげていく書き方です。
まず、新聞の1つのテーマがあって、そのテーマを掘り下げた記事をメンバーが分担して書いて行きます。
割り当てられた新聞の割付用紙を切って、そこに記事を書きます。
最後は、それらの記事を元通りに貼り合わせて出来上がり。
- 新聞の題名を決める
- 題字を書く
- その号のテーマを決める
- リードを書く
- 割り付け用紙(レイアウト用紙)で各自の記事の範囲を決める
- 切り分ける
- それぞれが記事を下書きする(写真のスペースを確保)
- みんなで下書きを校正する(必要な場合は書き直し)
- 壁新聞用紙(清書用)に割り付けの区切りを書く(鉛筆で薄く:あとで消す)
- 区切りごとに切り分ける
- 分担して清書(小見出しは2行分あけておく)
- 清書の貼り合わせ
- 外枠と段罫線を引く
- 小見出しを統一して書きこむ
- 写真を貼る
- 欄外に記載する
こんな流れが紹介されています。
ここで学べることは、次のような新聞づくりの基本です。
- テーマ
- 題字、題字下
- リード
- 小見出し
- 割付用紙に合わせて記事を書く
- 写真の選び方
- 校正
- 清書
- 枠・段罫
- 欄外
この基本形をマスターしてから、カコミやタタミなどを覚えて、新聞らしいレイアウトを工夫していけたらいいのではないでしょうか。
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ザッキンチョ : 壁新聞 を含む記事をサイト内で検索してみると、2015年が最後になっていました。
りょうこのつぶやきでした。
では、ごきげんよう。
アイキャッチ画像出典:「書くこと・描くこと」で子どもたちを笑顔に|特集:東日本大震災復興に向けて|社会・環境活動|コクヨ