*2018年8月更新*
各学年に適した割り付け用紙の規格とレイアウト例をご紹介します。
低学年では1~3記事を目安に、高学年では5記事を目安にレイアウトします。
トップ記事、セカンド記事、サード記事、タタミ記事、カコミ記事など。
題字、題字下、見出し、罫線と写真やイラストなどのスペースの合計は、全体の半分弱にしましょう。残りの半分強が文字(文章)のスペースになります。
- 子どもたちの自由な発想
- 1~2年生向け割り付け用紙とレイアウト例
- 3~4年生向け割り付け用紙とレイアウト例
- 5~6年生向け割付用紙とレイアウト例
- 箱組型レイアウト例(ブロック型・区画型)
- 割付用紙の字数
- 題字の大きさの目安
- 見出しの大きさの目安
子どもたちの自由な発想
ここでご紹介する例は、あくまでも基本的な1例ですので、型にはまらない自由な発想で、のびのびと新聞づくりを楽しんでもらいたいと思います。
新聞づくりがどんなものなのかは、出来上がった作品を見るとよくわかります。
基本的な知識があれば、作品の見方も変わるでしょう。
新聞づくりに取り掛かるにあたって、具体的なイメージが作れるように、レイアウトの例をあげてみました。
まずは、書いてみたいと思うレイアウトを真似て作ってみましょう。
実際に新聞を作ってゆくと、さまざまな疑問にぶつかります。
そんな時、題字や見出しの大きさの目安がわかるだけで、ずいぶんストレスが少なくなります。
そのために、あらかじめ題字の位置が太枠で書かれている割り付け用紙もあります。
1~2年生向け割り付け用紙とレイアウト例
【図①16行2段:絵日記タイプ】 タテ見出し(256字:写真、見出し、題字等を除く)
【図②16行2段:絵日記タイプ】ヨコ見出し(256字:写真、見出し、題字等を除く)
3~4年生向け割り付け用紙とレイアウト例
【図③32行2段:絵日記タイプ】タテ見出し(1024字:写真、見出し、題字等を除く)
【図④32行×3段】ヨコ見出しリード付き(1650字)
【図⑤B4判1行10字25行×5段】(1250字)
これはA4で作った用紙なので印刷すると約5mmマスです。字はかなり小さくなります。実際に使用する時にはB4判で印刷します。
5~6年生向け割付用紙とレイアウト例
【図⑥1行10字33行×6段】(1980字)
【図⑦B4判1行8字27行×7段】(1512字)
【図⑧B4判1行10字31行×7段】(2170字)
箱組型レイアウト例(ブロック型・区画型)
【箱組型レイアウト例①5段組み低~中学年向け】
【箱組型レイアウト例②高学年向き】
割付用紙の字数
割付用紙のマス目の数は、字数、行数、段数によって異なります。
小学生新聞の場合は、記事の分量を紙面全体の半分より少し多いくらいにするとよいので、実際の字数は紙面の半分くらいになるでしょう。
題字、見出し、写真やイラストなど、罫線のスペースなどで、文字を書き込める範囲が決まります。
【1~2年生】
1~2年生では、200~500字程度の割付用紙が適しているようです。
マス目ではなく縦の行数のみが指定された2段の用紙は、字の大きさを変えて字数を調整することができます。
- 図①、②の絵日記タイプの例では、正方形のマス目で考えると16字×16行なので256字となります(写真、見出し、題字等を除く)
- 1行4字11行×5段:220字
- 1行5字20行×5段:500字
【3~4年生】
3~4年生になると600~1000字ほどになります。
- 1行5字20行×6段:600字
- 1行7字20行×6段:840字
- 1行7字25行×6段:1050字
- 図③32行×2段:1024字(写真、見出し、題字等を除く)
- 図④32行×3段:1650字
- 図⑤B4判1行10字25行×5段:1250字(これは上級者用ですね)
【5~6年生】
高学年になると、1500~2000字となります。
- 図⑥1行10字33行×5段で1980字
- 図⑦B4判1行8字27行×7段は1512字
- 図⑧B4判1行10字31行×7段は2170字
- 1行8字30行×8段:1920字
- 1行9字30行×7段:1890字
- 1行10字30行×6段:1800字
【中学生】
中学生では2000~3000字となっています。
小学生新聞よりも絵や写真が少なく記事のボリュームが増えるでしょう。
- 図⑦B4判1行8字27行×7段:1512字
- 図⑧B4判1行10字31行×7段:2170字
- 図⑨B4判1行12字36行×7段は3024字
- 1行8字30行×8段:1920字
- 1行9字30行×7段:1890字
- 1行10字30行×6段:1800字
【図⑨1行12字36行×7段】(3024字)
Excelで割り付け用紙をチマチマと作成し、文字や図形を挿入して作りました。
できたものをPDFに変換して、更に画像に加工しています。
図が掲載されていない割り付け用紙は、すべて下記のサイトでダウンロードできます。
題字の大きさの目安
縦書き右上の題字と題字下を含めたスペースは、次のような目安で書いてみましょう。
全体のバランスを見て、幅の調節をしましょう。
【高さ】
タテ書きの高さは、紙面の半分~半分より少ない段数にします。
- 3段~5段の割付:2段
- 6段~7段の割付:3段
【幅】
10~11行:2行
20~25行:4行
27行:5行
30行~33行:6行
見出しの大きさの目安
- トップ記事の見出しは、タテヨコに関係なく題字と同じくらいの大きさで書く
- その他の記事の見出しは行数が多い場合には3行
- 小見出し(トップ記事の中の段落の見出し)は2行
- タタミ記事の見出しは中央タテに2~3行で高さは1段少なくする
- カコミ記事の見出しはタテヨコ自由に配置して2~3行(字)
レイアウトの基礎をしっかりおさえると応用のバリエーションが広がります。
理屈抜きで「基本的な理論」を楽しく学べる本は、新聞だけでなく学級だよりや広報、チラシ、ポスター、標語、何にでも応用できるすぐれもの。
りょうこのつぶやきでした。
では、ごきげんよう。
アイキャッチ画像出典:小学生が新聞づくり | 港北区 | タウンニュース