「好転反応」という言葉を使う施術者やサロン、会社等は、あなたを故意に騙そうとする悪徳商法か、自分が発言した情報の根拠を確認できないおバカです。
そんな人たちに、あなたは自分のからだや健康を預けられますか?
- 好転反応の悪用
- 消費者庁による指導
- 厚生労働省医薬食品局食品安全部のパンフレット
- 健康増進法に関連したガイドライン
- 好転反応の背景にある「瞑眩」というもの
- 好転反応が得意な危険な職種は?
- これは明らかな施術ミスです
- 生理的な反応で心配いらない場合
- まとめ
好転反応の悪用
科学的な根拠が提示されず、儲けるための方便に用いられている場合に著しい健康被害が生じており、厚生労働省も注意喚起を行っています。
そもそも好転反応という言葉のルーツが、よくわかりません。
外国にも似たような言葉が存在していますが、それぞれに定義が違います。
日本では、自分の都合のよいように理由を組み合わせているのが現状でしょう。
日本における一般的な好転反応の言い訳は、
- 施術やサプリメント等の「効果が出た証拠」
- 「治る前の一時的な変化」
とされているようです。
果たしてそれは本当なのでしょうか?
- 「好転反応」が起こらなければ治らない
- 「好転反応」が起こってよかった!おめでとう
とまで言われる場合もあります。
- 生理的で一時的な反応なのか
- 不適切な施術や成分による症状の悪化なのか
- 副作用や新たな障害が引き起こされた結果なのか
判断するのは非常に難しいといわれています。
消費者庁による指導
「好転反応」だからと、我慢して使い続けるよう言われて発生した健康被害の報告がまとめられています。
実際に被害があっても、いちいち報告されていない例は、もっと膨大な件数になっているのではないでしょうか。
おかしいと感じたら、すぐに使用を中止すること!
厚生労働省医薬食品局食品安全部のパンフレット
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/kenkou_shokuhin00.pdf
「好転反応」には科学的根拠はないと厚生労働省が明言しており、商品説明などに「好転反応」が使われている場合には十分注意して、不快な変化があった場合にはすぐに使用を中止し医療機関の受診など適切な対応をするよう強調されています。
「好転反応」という言葉自体が「薬事法違反」に当たるとされています。
P18<情報編>健康食品情報の冷静な受け止め方 Q&A⑨
健康増進法に関連したガイドライン
http://www.cao.go.jp/consumer/doc/201301_kenkoshokuhin_houkoku5.pdf
上記の P71の表にもあるように、「好転反応」という表現は「適切な診療機会を失わせる等の保健衛生上の危害が発生するおそれが強く、断じて認め得ないものである。」とされています。
好転反応の背景にある「瞑眩」というもの
好転反応について調べてゆくと「瞑眩」(めんげん、めいげん)という言葉が出てきます。
これは、東洋医学の世界の言葉です。
「好転反応」と同じ意味に使われているようです。
漢方薬にも副作用があることは、科学的に明らかになっています。
漢方薬を服用した場合に起きる「不快な症状」には、次のような3つがあります。
- 誤証:「証」の見立てを誤って合わない薬による副作用
- 本物の副作用:漢方薬の成分に対するアレルギー反応や生薬の薬理作用
- 瞑眩:一過性の不快な反応で、その後に症状が改善する
出典:漢方薬の副作用
日本医科大学の検討結果では、漢方薬を処方した3977件のうち、副作用が起きた症例は41例で1%でした。
副作用の場合はほとんどが、漢方薬を中止または減量などで不快な症状が軽快します。
副作用が出現して効果のなかったものは約66%あり、この中に誤治(誤証)が含まれていると考えられます。
これに対して、有効例のうち4例が有害症状の後に症状がよくなったことから「瞑眩」であったと判断されており、本当の「瞑眩」の出現率は0.1%でかなり低いものと言わざるを得ません。
日本医科大学雑誌 1999年 第66巻 第4号 「―話題― 漢方薬の副作用」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jnms/66/4/66_4_285/_pdf
それなのに、「瞑眩」や「好転反応」がそんなに頻繁に起こる訳がないでしょう。
「好転反応が起きなければ治らない」などという説明は、まったくのデタラメです。
更に、漢方薬の薬理作用に関する言葉を、サプリメントや自己流の施術に勝手に当てはめていること自体が、そもそもおかしなことではありませんか?
それなのに、「好転反応」を堂々と説明するところが多すぎます。
好転反応が得意な危険な職種は?
健康食品、サプリメント、整体、カイロプラクティック、鍼灸、エステティック、リフレクソロジー、足つぼ、美容サロン、皮膚科、健康器具、化粧品など。
健康や美容に関するケアや商品がほとんどです。
「好転反応」という言葉を使っていたら、どんな職業や商品でも「あやしい!」と思ってください。
法律で規制されたり注意喚起されている危険な言葉を使うという時点で完璧にアウトです。
また、何らかの副作用や不快な症状が出たら、すぐに使用を中止しましょう。
それで、不快症状がなくなれば、それは副作用だったと言えるでしょう。我慢して使い続けることは危険です。
これは明らかな施術ミスです
整体やリフレクソロジーなどを受けた後に、次のような症状があった場合は、明らかな施術ミスです。
不適切な施術や、強引な力任せの施術でよく起こります。
- 皮下出血があり皮膚の色が変わっている
- 動かさずにじっとしていても感じる痛み
- それまではなかったシビレ
- 動いたときに感じる痛み
- 腫れ
- 1日以上続く赤み(発赤)
生理的な反応で心配いらない場合
マッサージやリンパを流したりストレッチなどを行うと、からだの血行がよくなって新陳代謝が促されます。
物理的な刺激を受けた結果、生理的なからだの変化が起こります。
それらを不快に感じるかどうかは個人差が大きいので、人によって様々です。
血流やリンパの流れが悪い状態が続いているときに施術をうけると、下記のような反応が出やすい傾向があります。
また、水分の摂取が慢性的に不足している場合も、不快な反応が出やすいことがあります。
慣れていない人は、どっと疲れたような感覚になることもあります。
- 温かくなる(体温が上昇する)
- 汗が出る
- 眠くなる
- なんとなくボーっとした感じがする
- トイレに行きたくなる
- かゆみが出る(発疹のない状態)
- ドキドキするような感じがする
- だるい(倦怠感)
これらは「好転反応」ではありません。正常な反応です。
正しい効果は、むくみがとれる、からだが軽くなる、頭がすっきりする、ぐっすり眠れる、目がぱっちりと開く、視野が明るくなる、などです。心地よい変化で疲労とストレスから解放されます。
footcaresalon-annrikann.amebaownd.com
まとめ
あなたは信頼と安心の施術者を選んでいますか?
「好転反応」という言葉を使われたら、もう2度とそのサロンへは行かない方が安心です。
りょうこのつぶやきでした。
では、ごきげんよう。