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崩壊したキュレ―ション記事の二の舞にならない「まとめ記事」の生き残り戦略

キュレ―ションサイト名がカラフルに並んでいる画像

 昨年、派手に崩壊したキュレ―ションサイト。ドミノ倒しのように、大手サイトの信じられない実態が明らかになりました。

そんな中、まだ「まとめサイト」なるものが生き残っていますが、単なるリンクの羅列サイトが生き残っていけるのでしょうか?

有用な情報を整理して新たな付加価値をつけた「価値あるコンテンツ」が生き残りの秘策です。

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まとめサイトが使えない理由

現状のまとめサイトは、個人的にはあまり好きではありません。

というのは、自分が調べたいことに対する関連記事を「これでもか!」と羅列するばかりで、ほとんどが「外部リンクの紹介」です。あとは「引用」がちょこっと。

そうすると、リンク記事のタイトルと引用を流し読みするだけで終わります。

筆者本人の考えや、本来の「まとめ」に該当する内容が存在しないのです。

その背景には、まとめ記事を乱発してポイントを稼ぐというアフィリエイトもどきのシステムがあって、記事作成ツールなるものが存在しています。

記事を書くフォームに、その場で検索してリンクや引用をどんどん追加できてしまう機能が備わっています。

だから、自分で考えて全体の整合性を取ったりまとめる必要がない。思い付きで検索結果をピックアップしていけば、簡単に記事ができてしまうわけです。

たまにリンク先へ飛んでみても、期待した情報が得られないことがほとんどです。

キュレ―ションサイトの良かった点

そんな張りボテみたいなまとめ記事に比べて、キュレ―ションサイトの一部は一応「読み物」としての体裁が整っていました。

まったく別物の「新しい記事」として読めたのです。

もちろんリンクもたくさんありますが、筆者の価値観と判断が加えられていて、ストーリー性もあり、自分が調べる目的を達成しつつ娯楽としても楽しめる記事が多かったように思います。

そして、そのアクセスの多さは驚異的でした。

一度、わたしの誕生色のアメブロ記事が「Mery」に引用された時には、飛躍的なアクセス増に驚いたものです。

けれど、その命はそう長くはありませんでした。

きっと、次々と新しい記事を更新しなければならなかったのでしょう。

キュレ―ションサイト崩壊の裏側

様々なメディアで報道されているので詳しくは書きませんが、要は「いい加減な記事」を乱発していたということに集約されると思います。

  • 専門知識もないのに無責任な記事を書く
  • 情報の新しさや正確性を無視していた

嘘八百とまでは言いませんが、奇をてらった捏造(ねつぞう)だったのでしょうね。

まとめ記事が生き残るために重要なこと

読者の検索は「解決したい問題がある」「詳しく知りたい情報がある」からでしょう。

ですから、その要望に応えられる「内容」(答え)が備わっていなければなりません。

「もう少し詳しく知りたいな」と思っても、いちいち外部リンクに行ったりきたりしているうちに、訳がわからなくなってきませんか?

ある程度、全体像が把握できるレベルの内容でまとまりが必要です。いったん「答え」が出てから、詳しい情報を必要に応じて得られるリンクが整備されている。

わたしは、そういう記事を望んでいます。

たとえば、ハウツーものでは特に、

  • 実例をこちらで確認してください
  • 完成品はこちらです
  • 前提条件については別の記事で説明します

 というように記事を細切れにされると、面白くありません。

  • 素材の選び方はこちら
  • 素材の下ごしらえはこちら
  • 合わせ調味料はこちら

調理の手順なのに、こんな風にあちこち見て回らないと料理を作れないなんて、不便で仕方がないでしょう?

素材選びや下ごしらえを、ある程度わかっている読者を想定しているなら、そこはサラッと流して詳細のリンクを貼っておいても大丈夫です。

しかし、料理の苦手な経験の浅い人が読者なら、そこもある程度は詳しく書いておかないと不親切ですね。

  • 素材はできるだけ新鮮な物を選びましょう⇒詳細リンク
  • 熱湯にくぐらせて冷水でアクを抜いてから水切りしておきましょう
  • 合わせ調味料は材料Aを全部混ぜておき食べる直前にあえます

もちろん、長い文章になればなるほど一気に読むのは難しいので、章立てに分割したり目次をつけて読みやすくする工夫は必要です。

しかし、「ひとつの読み物として楽しめる」ということが大事だと考えます。

けっこうな長文でも、楽に読み進められる文章力が必要です。

読んでいて楽しいということは、「うんうん」「そうか」「なるほど」と徐々に答えがわかってくる楽しさがあるということです。「ふうん、それで?」と自然に先へ進めるということです。

これは、小説などの読み物とも似ていますね。そういう「要素=魅力」のある「まとめ記事」は、今後も十分生き残っていけるのではないでしょうか。

そして、小説などの創作とは違って、事実や根拠が伴わなければ説得力がありません。

今わかっている事実や知識は、時間の経過とともにどんどん更新されて行きます。

その「今」の「情報」を集めて整理し、新たな「付加価値」を付けて「記録」(log)するのが「まとめ記事」だと思っています。

 まとめ

  1. どんな読者が何を求めているのかを明確にする
  2. 読者の要望に合った内容を網羅(まとめ)する
  3. 引用を多用しない
  4. 読者が求める答えの全体像を書く
  5. リンクは「根拠」「補足」「詳細」についての情報を案内する

 読者を決めたら、その読者が読むという前提で想像力を発揮しましょう。

そうすると、読者にとって「有用」で「価値」のある人気記事になります。

これからは「価値ある記事」と「関連記事の索引」だけのまとめ記事とに二分されてゆくのだと思いますが、あなたは果たしてどちらが生き残れると思いますか?

flowcare.hatenablog.com

 

 りょうこのつぶやきでした。

 では、ごきげんよう。

画像元:情報を効率よく手に入れよう!キュレーションサイトをまとめてみた! | 株式会社LIG