コミュニケーションBLOG

文字によるコミュニケーションには、ブログをはじめ作文や感想文など様々な場面で「書く」技術が必要になってきます。難しく考えずに気楽に書いてみませんか?

みんながイライラするナースの困ったちゃん

 

さわやかな笑顔の看護師の写真にナースの困ったちゃんという文字が書かれている画像

ちょっと常識では信じられないような人が、実際には周りにたくさんいます。わたしがかかわってしまった破壊的な人は、3人いました。

1人は当時の職場で新しく入ってきた看護師。彼女の前職場が、偶然わたしがお産をした病院の小児科で、わたしの看護学校の同期が一緒に働いていました。その友達から彼女の行状は詳しく聞いていたので、看護部長に採用を見合わせるよう進言しました。

しかし「部下を教育して使いこなすのが主任の役目」と言われて、彼女の採用が決まったのです。案の定、彼女のハチャメチャぶりは想像を絶するもので、とにかく振り回されっぱなしでした。

女の仕事はいい加減でいい?

彼女が勤めてしばらくすると、ある日突然こんな申し出がありました。彼女はその日の当直でした。16:30~翌朝9:00間での勤務です。それを朝6:00に早退させて欲しいとのこと。

事情を聞いてみると、道北に住む彼女の親を道央の病院に入院させるので迎えに行きたいと。もっと早く言ってくれれば、当直そのものを誰かに代わってもらえたのに。

まだ試用期間の3ヵ月未満だったので、有給休暇がなかったために遠慮したのでしょうか。道北で同居している家族は送ってこれないのか。彼女のご主人は全く都合がつかないのか。彼女に質問しました。

「主人が仕事を休める訳ないでしょう!」と甲高い声で叫ぶので、わたしも負けずに言い返しました(笑)「ご主人の仕事は大事で休めなくても、あなたなら簡単に仕事に穴をあけても平気なの!?人の命を預かる看護師は、そんないい加減な仕事じゃないわよ」

早朝6時に交替できる人なんていませんから、彼女がごり押しすれば結局はわたしが穴埋めする羽目になるのです。一応言うだけは言いました。

その後、当直勤務に出てきた彼女が言いました。「早退しなくても大丈夫です」家族で話し合った結果、自分が道北まで迎えに行かずに、中間地点で落ち合って連れて行くことになったそうです。

同居のご家族が道央の病院までまっすぐ送っていけないのかと不思議でした。彼女には自分も親の搬送に協力したいという思いがあったのでしょうか。その辺の価値観や事情はよくわかりません。

「自分の仕事なんか、どうでもいい。なんとでもなる」彼女のそういう姿勢に強く反感を持ったエピソードでした。

有給休暇がないのに入院したい

まだ有給休暇が使えない3ヵ月の試用期間なのに、なんと「痔の手術」をするので入院したいという希望が出ました。休んだ分は欠勤で無休になるだけのことなので、そのまま欠勤扱いで受理すればよかったのですが。お人よしのわたしは、病棟勤務の特権を利用して何とか欠勤処理をせずに入院中の休みを調整しました。

「痔の手術」は緊急性があるものではなく、前職場ではまとまった休みが取れなかったのに、ここではやりたい放題でした。

病棟の2交替勤務では、毎月の公休を当月内に消化できないことがあるので、年度内で調整することが可能です。それを利用して、公休を先取りする形で勤務表を作りました。

3ヵ月経ったら妊娠した

痔の手術も無事に終わり、採用から3ヵ月が過ぎました。すると、今度は「妊娠」したと。はじめからそういう予定があるのなら転職なんかしないで仕事を辞めて、好きなように入院したり子作りに励んでいればよかったのに。

おめでたいことではありますが、なんともやりきれない思いで一杯でした。最初から計画的だとしたら、たいしたものです。正職員の既得権を最大限に活用するのですから。

看護部長がキレタ!

お腹も少し目立ち始めた頃、彼女は看護部長に叱られているときに「辞めます!」とタンカを切ってしまいました。すかさず「どうぞ、どうぞ」と即退職の運びとなりました。看護部長も相当手を焼いていたのです。だから言ったのにね、やめといた方がいいよって。

その後

彼女が退職してから、内科外来のパート看護師の募集がありました。なんと、彼女はすぐにそこへ応募してきたのです。しかも、大きなお腹で。「内科外来なんてちょろいもんだわ」と言わんばかりの勢いです。結局また、彼女は採用になりました。

ほどなく産休に入るのに合わせて退職になりました。辞める時の彼女の言葉を内科の看護師が教えてくれました。

「内科外来が、こんなに大変だとは思わなかった。なめていて悪かった」

そういう反省の言葉があったそうです。直接聞いていませんが、しみじみそう感じたのでしょうか。そんなあっけらかんとした素直なところが、彼女の良さだと思います。看護部長の言うように、わたしがもっとちゃんと指導・教育できていたなら、彼女もしっかりと楽しく働いてくれたような気がします。激しく反省。わたしも若くて未熟でした(笑)

数年後、わたしが長男のポリオワクチンの接種に行くと、そこで彼女がアルバイトをしていました。常勤ではなく、派遣という形で単発の仕事を続けていたのですね。

たがいに悪びれることもなく「お久しぶり~、頑張ってるの~」と普通に会話して帰りました。

 

りょうこのつぶやきでした。

では、ごきげんよう。

画像元:看護師の求人と資格の基礎知識