心が疲れた時に読む本から。
『もう、生まれ変わらない』
あの一生がやっと終わったかと思いきや。
またクルンと生まれ変わって、
今度はこの一生が始まる・・・
と繰り返すのはたいへんすぎる。
死んだら、身体と神経と記憶と衝動(エネルギー)と意識という
五つのパーツがバラバラになる。
バラバラの部品をもう一度組み立てて、
この人生という家をつくり直す黒幕はいったい何者だろう?
私はその正体を見破れないままに、
何度も何度も生まれ変わってきた。
人生の黒幕よ、
おまえの正体は「欲しい欲しい、足りない足りない」と騒ぐ
生存本能なのだと私はもはや見破った。
おまえが生まれ変わりの建築材料に使う煩悩も無知も、
すべて破壊し尽くした。
私は次に死んだら二度と生まれ変わらないだろう。
私の心は、生まれ変わりを続けさせる衝動(エネルギー)を離れて
静まりかえり、
生存本能を滅してブッダとなったのだから。
法句経153、154
ISBN978-4-88759-958-1
仏教でいう「無知」は、知識が足りないことや頭が悪いことではありません。
「知恵がない」ことをいいます。
判断力がなく頭が働かない、心もからだも止まっているような状態です。真理を悟ることができずに、何をどうしたらよいのかまったくわからない状態です。
死んでも、すべてが終わるわけではないのですね。
りょうこの、ちょっとまじめなつぶやきでした。
では、ごきげんよう。