小学生新聞のレイアウトは、まず見出しの位置を決めてトップ記事を配置します。
次に「タタミ記事」「カコミ記事」を配置して残りの記事の配置を決めます。
新聞の読みやすさとアクセントになるのが「タタミ記事」と「カコミ記事」です。
書き方のルールがわかれば簡単に使いこなせます。
タタミとカコミのやり方
「けい線」で左右を区切った記事を「タタミ」(タタミ記事)といいます。
「けい線」で上下左右(天地左右)を囲んだ記事を「カコミ」(カコミ記事)といいます。
タタミ記事とカコミ記事の幅は紙面の1/3を超えないようにして細長くすると安定します。
【タタミ記事】
紙面の左上に数段に渡って細長い記事のことをいいます。
メイン記事とは、縦の罫線で区切られています。
記事の両側、または片側(右側)だけに罫線を引きます。
上下(天地)と段罫は書きません。
【カコミ記事】
他の記事が縦書きであっても、この枠の中だけは横書きにしてもいいのです。
記事の全周を囲むのが一般的ですが、上下(天地)だけに飾り罫線をつけたり、四隅だけにつけるなどアレンジすることができます。
この割り付け用紙は、A4で1行が10字、5段組みです。
小学3~4年生向けの割付用紙です。
タタミ記事の左側の飾り罫線をなくすと、となりの記事のスペースが増えます。
編集後記がなくてもかまいません。
トップ記事の「袖見出し」を「リード」に替えてもいいでしょう。
使う線は1文字のスペースの中央に書く
小学生新聞の割付用紙は、文字のマスの1/2の幅の空白が縦にあります。
その狭い隙間に罫線を引くと、線の両側の文字が読みにくくなってしまいます。
そのため、1文字分のマスの中央に罫線を引くようにしましょう。
また、段の間には1文字分の高さの空白があり、その中央に段罫が書かれています。
「カコミ記事」の上下(天地)の横線はこの段罫を利用してもかまいませんが、飾り罫などで線の幅がある場合には1文字分のスペースを使いましょう。
割付の位置と分量
「タタミ記事」は、紙面の左上に配置して2段以上使います。
「カコミ記事」は、紙面の右下に配置します。
2段以上の大きさの「カコミ記事」は、紙面の最下段を避けてその上の段に配置するのが一般的ですが、子ども新聞の場合はあまり気にしなくても大丈夫です。
記事の幅は、紙面の1/3を超えないようにしましょう。
記事の内容
自分の意見や解説、コラムなどを書きましょう。
コラムは、世の中の大勢の人たちが知っている共通のテーマについて、筆者の個人的な分析や意見を加えて、文章に「起承転結」を付けて書かれた記事のことをいいます。
新聞や雑誌、webサイトなどに掲載する目的で、ほとんどの場合は誰かに読んでもらうことを前提に書かれています。
コラムは「短評」ともいわれ、更に学術的に深めて書いたものが「評論」となります。
引用:エッセイとコラムの違い??? - コミュニケーションBLOG
また、参考になる本などの紹介もよいでしょう。
自由な段組と字数
周囲の記事の段組と同じにする必要はありません。
段数を多くしたり少なくして、印象を変えることができます。
また、段数を変えることによって文章を読みやすくしたり、見た目の変化が楽しめます。
1行の字数も増やすことができます。字数が変わると記事の印象も変化します。
見出しのレイアウト
見出しの位置は、記事の右上に書かなくてもOKです。
- 記事の中央
- 記事の上に横書き
楽しい「罫線」のイロイロ
「罫線」は、記事の段と段の間を区切ったり、記事を囲むのに使います。
たくさんの種類があるので、新聞の雰囲気や記事の内容にあったデザインのものを選びましょう。
手書きするほかに、印刷した「罫線」を切り貼りして使う方法もあります。
ポイントは、定規で正確な位置と幅を決めること。
鉛筆などで薄く位置を下書きしておきましょう。
【一般的に使用される罫】
出典:ワードで簡単に罫線を引く方法 楽夢大喜(kitasun)徒然日記/ウェブリブログ
【飾り罫】
無料素材がたくさんあります。インターネットで検索してみましょう。
free-webdesigner.com *他にも素敵なデザインがたくさんあります
gahag.net *他にもたくさん可愛い無料素材があります
【手書きのデザイン罫】
何でも罫線にすることができます。あなたの好きな図案で作ってみましょう。
レイアウトの基礎をしっかりおさえると応用のバリエーションが広がります。
理屈抜きで「基本的な理論」を楽しく学べる本は、新聞だけでなく学級だよりや広報、チラシ、ポスター、標語、何にでも応用できるすぐれもの。
りょうこのつぶやきでした。
では、ごきげんよう。
アイキャッチ画像出典:夏休みの自由課題|ぱくたそフリー写真素材
★参考資料です↓