2018年3月1日より、日本郵便の「ゆうパック」のサービスおよび運賃等が一部改定されました。
変更になった部分を、わかりやすくご説明します。
2018年9月1日より、「ゆうメール」の規格外が廃止、クリックポストが185円に値上げしています。
2018年9月25日より「ゆうパックスマホ割」という新しいサービスが開始されています。
「ゆうパックのサービス改善と運賃改定等のお知らせ」 2017年9月5日
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1.ゆうパック規格の変更
荷物のサイズは、3辺の合計が170cm以下です。
重さが25kg以下になりました。
25kg超~30kg以下は下記の「重量ゆうパック」となり一般の「ゆうパック改定後の基本運賃」に500円加算されています。
2.重量ゆうパックの新設
ゆうパックから25kg超~30kg未満の思い荷物が対象外になったため、「重量ゆうパック」が新設されました。
サイズと重さ
サイズはゆうパックと同じ3辺の合計が170cm以下で同じですが、重さが25kg超~30kg以下となっています。
運賃の値上げ
一般のゆうパックの運賃に500円加算されます。
サイズに関わらず、重いものは一律500円値上げしました。
都道府県別基本運賃表 - 日本郵便 (差出地域と届け先)
包装の制限
紐やテープなどで複数の荷物を把束している場合は、1個の荷物として認められないため重量ゆうパックは利用できません。
複数の荷物は必ず1個の箱などに全部入れた状態で、1個とみなされます。
割引き
「持込割」(1個につき120円割引)と、「複数口割引」、「同一宛先割引」が適用できます。
ただし、「複数口割引」と「同一宛先割引」は併用できません。
「複数口割引」は、宛先が同じ重量ゆうパックを同時に2個以上差し出すと、1個につき60円割り引かれます。一般のゆうパックとの組み合わせはできません。重量ゆうパックのみの組合せに限ります。
「同一宛先割引」は、過去1年以内に差し出した重量ゆうパックの送り状に記載されている宛先と同じ宛先の場合、1個につき60円割り引かれます。
確認できる過去の送り状がなければ対象となりませんので、ご注意ください。
差出方法
全国の郵便局の窓口、および集荷を利用できます。
専用ラベルはないので、一般のゆうパックのラベルを使用します。
郵便局以外のゆうパック取扱店では利用できません。
追跡サービス
日本郵便株式会社Webサイトの「郵便追跡サービス」で確認できます。
届くまでの日数
おおむね一般のゆうパックの配達日数+1日程度で届きます。
お届け先が遠方や離島の場合など、さらに数日要する場合があります。
代金引換などの取り扱い
「代金引換」「代金引換まとめ送金」「着払い」を利用できます。
チルドサービス、セキュリティサービス、本人限定受取サービスは利用できません。
3.ゆうパック運賃の値上げ
同一県内での旧料金との比較は、次の通りです。
60サイズ:690円⇒800円 *110円値上 (1300円)
80サイズ:900円⇒1010円 *110円値上 (1510円)
100サイズ:1130円⇒1260円 *130円値上 (1760円)
120サイズ:1340円⇒1500円 *160円値上 (2000円)
140サイズ:1560円⇒1750円 *190円値上 (2250円)
160サイズ:1780円⇒1970円 *190円値上 (2470円)
170サイズ:2070円⇒2300円 *230円値上 (2800円)
「重量ゆうパック」の基本運賃は、上表の金額に500円加算されます。
上記の( )内の金額です。
ゴルフゆうパック:120サイズ超を140サイズの基本運賃と同額
スキーゆうパック:140サイズ超を160サイズの基本運賃と同額
空港ゆうパック:スキーゆうパックの運賃に640円を加算
4.その他のゆうパックサービスの変更
初回受取日時・場所の指定を開始
初回配達の前に、「受取日時の指定」「勤務先への無料転送」または「全国の郵便局での受け取り」ができるようになりました。
郵送におけるお届け済み通知の終了
Webサービスなどで荷物の配達完了の確認ができるので、お届け通知のサービスは終了となりました。
5.ゆうパックのプリントサービス
①webゆうパックプリント
ゆうパック、ゆうパケット、郵便物などで利用できます。
ユーザー登録で「ゆうびんID」が発行されてからの利用となります。
自分の住所録からも印刷できて、配送状況も確認できる便利な無料サービスです。
②ゆうパックプリントR
最寄りの郵便局で手続きすると、自宅で送り状を印刷できる無料の送り状印字ソフトです。
6.今後予定されているサービス改善など
「身近で差し出し、身近で受け取り」をスローガンにした改善に取り組んでいます。
Webを活用したサービスの提供
Web決済型ゆうパック
- 運賃180円割引、直近1年間に10個以上の利用で10%引き、発送時の郵便局受取指定で100円引き
- 郵便局、コンビニ、「はこぽす」(宅配ロッカー)への持込
- ラベル印字:自宅で印刷、郵便局やコンビニなどで印刷
- クレジットカードによる事前決済
ゆうパック宛名ラベル作成アプリ
- 荷送人がスマホなどでゆうパック宛名ラベルを簡単に作れる無料アプリの提供
配達希望時間帯の拡充
①配達希望時間帯に「19時~21時」を追加
②当日の再配達受付締切時刻の変更
「はこぽす」の増設
- 首都圏を中心に「はこぽす」(宅配ロッカー)の増設
- コンビニや駅のコインロッカー、商業施設との連携でやく6000ヵ所の受取施設を実現
ポイントサービス
- ゆうパックを、郵便局、はこぽす、コンビニで受け取るとポイントを付与するサービス
「ゆうパックのサービス改善と運賃改定等のお知らせ」 2017年9月5日
まとめ
宅配業界の労働環境整備に伴って、値上げやサービス対応時間帯にの切り上げなど、各社が工夫を強いられている状況での大幅な値上げに踏み切った日本郵便。
昨年の郵便料金の改定に続いて、今回の値上げと同時に新たなサービスの導入や経費節減を値引きに反映させる努力が見られます。
今後は、webサービスの拡大と受取場所の拡充を割引きにつなげて、どこまで割引できるかが注目されるでしょう。
ラベル印刷や支払い決済のオンライン化が進めば、ネットユーザーには嬉しい結果になるかもしれません。
*試算例*
Web決済割引180円(予価)、直近1年間に10個以上の利用で10%引きを利用すると、60サイズ800円の場合、180+80円割引⇒600円となって、値上げ前の690円よりも安くなります。
180円割引だけでも、小さな荷物に関しては値上げ額よりも割引額の方が上回ることになります。
ということは「重いものは高く、軽くて小さいものはより安く」という方向へ向かっていくのかもしれません。
持込割引と併用すると更に120円割引になりますが、このへんの「併用」の範囲は未定です。
もしかすると、「はこぽす」等の整備に伴って持込割引はなくなり、代わりに受取場所指定の割引ができるかもしれません。
<今回の変更のポイント>
- ゆうパックのみでは平均160円の値上げ
- 重量物の大幅な値上げ
- 初回受取の利便性改善
- ラベル印刷サービス
りょうこのつぶやきでした。
では、ごきげんよう。
アイキャッチ画像出典:ゆうパックダンボー「YU-PACK DANBOARD mini」