新聞づくりで大切なことのひとつが、新聞の「名前」(タイトル)です。
新聞のテーマや内容にピッタリの名前をつけましょう。
その「名前」をデザインして紙面に載せる「字」のことを「題字」とよびます。
これは、あなたの新聞の「顔」、お店でいうと「看板」です。
インパクトがあって記憶に残る素敵な「字」にしてあげましょう。
題字の位置とスペース
小学生の3~4年生ではA4判で、上図のような1行10字で25行×5段の割り付け用紙が適しています。
1~2年生でも使えますが、初めての新聞では少しハードルが高いかもしれません。
題字の位置は、一般的には右上で縦に配置します。
- 5~6年生ではB4判で、1行10字、31行×7段の割り付け用紙
- 中学生ではB4判で、1行12字、36行×7段の割り付け用紙
5段組みの題字は、右上の2段を使用して4行で枠を作ります。
7段組みの場合は、5~6年生用では右上3段×5行の枠です。
中学生用では、右上3段×6行の枠になります。
紙面の高さの2/3くらいで行数は1/6くらいの幅を目安に題字の枠を作りましょう。
横書きの題字の場合は、このような感じになります。
こんなアレンジも楽しいですね。
名前のつけ方の工夫
新聞づくりを長く続けて行こうと思っていたら、どんなテーマでも違和感のない名前にしておくといいですよ。
コンクールの応募などで「テーマ」が指定されている場合には、そのテーマに合った名前を考えます。
また、「〇〇〇新聞」のように、かならず「新聞」をつけなくても大丈夫です。
- 親しみやすいニックネーム(自分のアピール)
- 新聞の種類に合った名前
- 新聞のテーマや内容に合った名前
私なら「笑顔新聞」「りょうこ新聞」などでしょうか。
壁新聞なら「地産地消」「秋のみのり」「防災グッズ」
はがき新聞なら「北斗七星」「夢の実現」「感謝」
国語科新聞を作るなら「ことば新聞」「読書新聞」「走れメロス」(本の題名など)
社会科新聞なら「歴史散歩」「水のリサイクル」「信長の一生」
理科新聞なら「虹の色」「地球を守る」「省エネ日本」
職場体験新聞なら「訪問記」「エコファーム新聞」「病院体験新聞」
わがまち新聞なら「燃えろ!夕張」「屯田町内会」「さっぽろテレビとうさん」
遠足・宿泊行事の新聞なら「絆」「仲間」「リフレッシュ新聞」
あなたにピッタリの名前を考えてくださいね。
▶【見出し&タイトル】簡単ツール5選でヒントをもらおう - コミュニケーションBLOG
題字のデザイン例
題字には、新聞の名前の「文字」と背景の「地紋」があります。
主だった新聞社の題字を見てみましょう。
白黒なので、地紋が工夫されていますね。文字そのもののデザインと組み合わせて雰囲気を出しています。
子ども新聞の場合は手書きが基本ですが、スクリーントーンや背景素材を切り貼りするのも楽しいなと思うのです。が、それは許されていないかもしれません。
では、どうしますか?
気に入った既成のデザインを参考にして、手書きすればいいのです。
スクリーントーンの無料素材から切り取りました。
これを参考にして手書きすると、こんな風になります。
もとの素材と違っているところはご愛敬(笑)
この背景に題字のレタリング文字をのせていきます。
これは参考なのでWordで文字入れしていますが、実際の新聞は手書きで文字を書きましょう。
字体が変わると雰囲気もずいぶん違ってきます。
普通の新聞の題字は「隷書」が多いようです。
色を使う場合は、イラストを入れたりもっともっと楽しめますね。
文字のレタリングは、こちらの記事も参考にしてください↓
題字の地紋(背景)の工夫
中日新聞の題字です。
愛知県・名古屋の特徴や名所が盛りだくさんに描かれています。
こちらは、同じ中日新聞でも「静岡版」です。
静岡の名所や名物が描かれていますね。
画像出典:» 中日新聞のトリビア|ちゅーちゅーねっと(名古屋中日会公式サイト)
こんなふうに楽しいイラストを組み合わせると、オリジナリティのある題字ができあがります。
りょうこのつぶやきでした。
では、ごきげんよう。
アイキャッチ画像出典:地紋 | 書体見本 | モリサワのフォント | 株式会社モリサワ