読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

コミュニケーションBLOG

人間関係を楽にしてみませんか?

いじめの解決と防止策6 【いじめの実態】

いじめ

 

子どもたちに指さされて見下ろされている女の子が膝を抱えて地面に座っている写真

わたしの娘が受けたいじめは、クラス全員からの無視、給食を配ってもらえずお昼抜き、白いパーカーをハサミで切られる、教科書やノートへの落書き、ク―ピーペンシルを全部折られる、消しゴムや鉛筆キャップを頻繁に盗まれる、言葉による容姿の非難「タラコ(唇)」罵倒「お前の配った給食なんか食えるか!」、クラス全員の冷たい視線。こうして思い出すだけでもいまだに涙が出ます。娘は休み時間に、一人で本を読んで過ごしていました。トイレに席を立つのは、学校にいる間にたった1回だけでした。

授業参観のある日、前から2番目の窓側の席にいた娘の近くにわたしは立っていました。教室の後ろには、大勢の保護者が立っています。プリントを書き終わって、班ごとにまとめて担任へ提出することになりました。

後ろの席の子から順送りで娘の所にプリントが集まり、それを一番前の席の子に渡そうと肩をたたいて呼びかけますが無視。振り返りもしません。娘は仕方なく席を立って、その子たちのプリントも集めて先生に渡しました。

担任は、それを見ながら何も言わない。目をそらす。わたしがすぐそばに立っているにもかかわらず、目の前で平然と繰り広げられるいじめの現場。その子ども達の神経の図太さと悪意に愕然としました。本当に日常的に娘に対するいじめが公然と行われているのだと知りました。黙認する担任に味をしめたクラスメイトは、どんどんいじめをエスカレートさせていったのです。

 残酷ないじめの実態

  1. メールやLINEで悪い噂を流す(誹謗中傷)
  2. 本人だけでなく家族も中傷する(誹謗中傷)
  3. 巧妙な作り話で「いじめられても当然」という理由をでっちあげる(誹謗中傷)
  4. いじめのONとOFFを使い分けて精神的に追い詰める(暴力)
  5. 「一緒に遊ぶ」「おごって」など共犯関係を強調してお金をゆする(恐喝)
  6. お前は「汚い」「醜い」からと「汚物」を給食に入れて食べさせる(暴力)
  7. コンパスで刺すなど発覚しない程度の小さい暴力を続ける(傷害)
  8. 「なんで生きてるの?」「いつ死ぬの?」と責め続ける以外は徹底的な無視(暴力)
  9. 奴隷にして万引きや援助交際までさせる(非行・犯罪・恐喝)
  10. 服を脱がせたり下着を貼りだすなど徹底的に辱める

裸で泳げ、と命令されて濁流の川でおぼれ死んだ男の子もいましたね。

 陰湿で巧妙な手口

 いじめる理由は、いじめが進行する中でどんどん作られていきます。もともとが嘘のでっちあげですが、事の真偽はどうでもいいのです。加害者が捏造したでたらめなのに、それが当然のこととして全員が共有する。クラス全体が、いじめの理由を共有した閉鎖的な集団となり、いじめの快感と残酷さが増す。全員参加のいじめで、悪が正義にすり替えられてしまっている。

いつ自分が被害者に転じるかもしれないという恐怖が、傍観者でいることも許されずいじめに加担させられてしまうのだ。ターゲットが変わると、被害者も加害者になってしまう。また、いじめの首謀者や先導する者も、ときとして入れ替わることがある。

何度も言いますが、被害者自身に「いじめられる理由」は何もありません。

恐怖と孤独と洗脳

はじめは、見つからないように気を配りながら行われていたいじめが、徐々にエスカレートして堂々と暴力を振るうようになっていく。

ワザとコンパスで背中を刺し「わるい、手元が狂った~」と謝る。「いいよ、いいよ」と許される。この瞬間に、「こいつは、おとなしくいじめられるカモだ」と決まる。そして、被害者と加害者という歪んだ共犯関係が成立する。秘密の仲間なのだ。

コンパスを刺すのも、洋服に穴があいてバレやすいときは手加減する。セーターなど穴が目立たない洋服のときにはたくさん刺す。すると、手加減されたときに被害者は「加減してくれて、ありがとう」と感謝するのだ。それが、加害者の罪悪感を軽減する。

この手加減には、もうひとつのメッセージが込められている。「だってさ~、バレて困るのはおまえじゃね?」いじめられていることを隠し通すよう強く暗示をかけているのだ。

この他にも、いじめる日といじめない日を絶妙のバランスでスケジュールする。いじめに怯えていたのに、ある日ふっと何もされない日がやってくる。「いじめが終わったのか?」と一瞬安堵する。ところが次の日はまた、こっぴどくやられてしまうのだ。一度安心させておいて、どん底に突き落とす。被害者のダメージをより大きくする工夫。

「バレたら、もっとひどい目に遭わせてやる!」この脅しは心底こたえる。絶対にバレてはいけない。いじめの苦痛に耐えながら、いつバレるかもしれないという更なる恐怖に怯える。だから、必死に隠し通す。

集団ヒステリー

ターゲットを、クラス全員で汚いもの扱いをするのは、いじめとしては古典的なパターンです。それが、「汚い」「臭い」「醜い」と毎日毎日ゴミのように扱われ、机や給食を汚され、やがてゴキブリをいれられた給食を無理やり食べさせられるようになる。食べないことは許されない。そして「汚物」扱いがエスカレートする。

加害者は、全員で毎日「汚い」「臭い」「醜い」と言い続けることによって、被害者が本当に臭くて汚くて醜く感じて憎悪してしまうのだ。いじめるために演じるのではなく、心の底からそう思っているのだから、真実味を帯びた行動になっていく。

すると、被害者も「自分はそうなんだ」と思い込み、心に深い傷を負う。自己臭恐怖症や醜形恐怖症になってしまう子どももいる。登校前のシャワーや手を洗う生活動作が、強迫症となって洗っても洗っても不安が消えない。一種の集団ヒステリー状態の思い込みは恐ろしい。 

教室の悪魔という本の表紙で携帯電話を持っている手のイラスト

教室の悪魔 見えない「いじめ」を解決するために ポプラ文庫

東京都児童相談センター心理司 山脇由貴子

 ISBN978-4-591-11107-9

  1.  【気づく】いじめの解決と防止策 【1.気づく】チェックリスト付き - コミュニケーションBLOG
  2. 【緊急避難】いじめの解決と防止策2 【緊急避難】急いで安全確保 - コミュニケーションBLOG
  3. 【学校との話し合い】いじめの解決と防止策3 【学校との話し合い】 - コミュニケーションBLOG
  4. 【警察の介入】いじめの解決と防止策4 【警察の介入】 - コミュニケーションBLOG
  5. 【加害者との関係】
  6. 【いじめの実態】
  7. 【いじめ解決の実践ルール】←明日はここです
  8. 【心のケア】

親身な親も優秀な教師も、巧妙に隠蔽されたいじめを察知するのは非常に難しいといえます。だからこそ、早期発見と解決、予防に取り組まなければなりません。

 ありがとうございます。 

 

りょうこのつぶやきでした。

では、ごきげんよう。

画像元:早期発見&早期解決がカギ!子供へのいじめを止める5つのステップ - まぐまぐニュース!