読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

コミュニケーションBLOG

人間関係を楽にしてみませんか?

いじめの解決と防止策8 【心のケア】

いじめ

 

白い雲が浮かぶ青空に太陽を浴びて羽ばたく白い鳩鳩の写真

 いじめられた子どもの心は、ひどく傷ついています。生きる気力も失うほどの真っ暗闇の世界。何の希望も見いだせず、ただひたすら耐えるだけの苦痛な毎日。PTSD(心的外傷後ストレス障害)という病名がついて、専門家の治療が必要な状況もあります。その傷ついた心を、どうやって癒して回復させればいいのでしょうか。

www.mhlw.go.jp

  1.  安心する
  2. 愛されて守られていると実感する
  3. 自信を取り戻す
  4. 専門家の治療

安心して生活できること

これまでお伝えしてきた方法で、いじめをなくし再発を防止することが重要です。いじめの最中は、自宅に非難するという緊急措置で対処しますが、最終的なゴールは「安心して学校に通える」ということです。そのためには、家族の協力と学校側の協力が欠かせません。

一見、元気になって学校に通っているように見えたとしても、まだ心の中には大きな不安が残っている場合があります。表面上の行動だけで親が安心してしまわずに、子どもの様子を根気よく見守ってゆく必要があります。くれぐれも、油断禁物。

愛されて守られている実感

自分は家族に愛されているのだ、という実感があれば、困ったときに躊躇せず助けを求めることができます。愛されている自分を実感できていれば、少しずつ自信を取り戻せるでしょう。家が安全な場所であると強く感じられることが大切です。

自信を取り戻す

子どもの心に自信をつけるには、様々な方法があります。ひたすら褒めて心を満たす方法が多く支持されているようです。しかし、子どもの個性によっては、それだけでは足りなかったり逆効果な場合もあるのをご存じですか?

どんな方法も、すべての人に当てはまるとは限りません。そこをどう見極めてゆくのかが、難しいけれど重要なことです。多くの人が成功している方法だから、あなたのお子さんにもピッタリ当てはまるという保証はないのです。

専門家の治療

家庭で安らぎを得て、ご両親の温かい接し方で、自然に心の平和を取りもどせる場合もあります。しかし、どうしようもない不安や精神的な苦痛で、眠れない、食べられないなどの身体症状が続いている場合には、早期に適切な治療が必要になってきます。

  • 児童相談所などの有資格のカウンセラー
  • 心療内科
  • 精神科(思春期専門外来など)
  • 小児科

子どもの心のケアや治療を得意としている病院は、意外と少ないものです。実際にそのような病院を見つけられても、予約が半年待ちなどという場合もありました。すべての小児科医が治療できるとは限りませんが、まずかかりつけの小児科に相談してみることも一つの方法です。子どもの心の問題に対応するのが得意な小児科医を紹介してもらえる可能性があります。

心療内科や精神科を受診したからといって、いきなり薬の治療を開始されるわけではありませんので安心してください。また、受診の前に電話やインターネットで相談できる病院も多いので、ホームページなどで確認してみましょう。

最初の診察は、じゅうぶんにお話を聞いてお子さんの様子を観察します。その後、可能であれば心理検査なども行います。お子さんとご両親に質問する形の検査もあります。それから、きちんと説明がなされて、納得してから薬の判断をすることになります。

わたしの娘の場合は、中学校を休ませたときに、自殺企図があるということで「登校に支障なし」という診断書を持ってくるよう指示されました。学校側が自分たちの免罪符を求める行為のように感じられて、受診には抵抗がありました。

けれど、運よく小児の心療内科を受診することができて、娘は自信を取り戻しました。「どこも悪くない」と医師から言われたことで、いじめられる原因が自分にあるのではないか、という不安が払拭されたのだと思います。

すすめられたカウンセリングは、娘が断りました。通院が大変だと思い遠慮したのかもしれません。あるいは、カウンセリングは必要ないと決断できる状況だったのでしょうか。

気持の変化

娘は、冬休み中に心療内科を受診したあと、3学期から自分の意思で登校を再開しました。そして同じ担任とクラスのまま3年生に進級しました。けれど、修学旅行には行きたくないといって、この時は申し込みはしませんでした。

4月のある土曜日に、娘と2人でマックへランチに行く途中、娘が「修学旅行の班が決まった」という話をしたのです。いつの間にか、すっかり修学旅行へ行く気持ちになっていてとても驚きました。

急いで担任に伝えてもらい、修学旅行へ参加できることになりました。帰ってきた後の報告会では、みんなと行事に参加している娘の姿を見られて安心しました。

この4月は、わたしが10年勤務していた病院から、地元の元いた病院に異動になっていました。通勤時間は車で片道5分、残業もなく9時5時の楽な仕事で給料は同じという天国です(笑)

それまでは毎日夜の8時過ぎに帰宅して、休日は昼まで寝ており溜まった家事を済ませるだけの生活から一変したのです。だから、娘とランチに出かける余裕もできました。

これが、以前と同じ生活のままで娘の気持ちの変化に気づかず、修学旅行に参加できなかったとしたら。考えただけでも身震いします。ラッキーでした。母親に余裕ができたことが、娘にとっては大きくプラスに働いたようです。

友達にこんなこと言われたと話す内容が、わたしが聞いてもギョッとするような言葉なのに、娘は傷つくことなく笑い飛ばしていました。こんなにも受け止め方が変わったのですね。その後、志望校に首席で合格し、入学式に新入生代表で宣誓する娘を見ることができました。 

教室の悪魔という本の表紙で携帯電話を持っている手のイラスト

教室の悪魔 見えない「いじめ」を解決するために ポプラ文庫

東京都児童相談センター心理司 山脇由貴子

 ISBN978-4-591-11107-9

  1.  【気づく】いじめの解決と防止策 【1.気づく】チェックリスト付き - コミュニケーションBLOG
  2. 【緊急避難】いじめの解決と防止策2 【緊急避難】急いで安全確保 - コミュニケーションBLOG
  3. 【学校との話し合い】いじめの解決と防止策3 【学校との話し合い】 - コミュニケーションBLOG
  4. 【警察の介入】いじめの解決と防止策4 【警察の介入】 - コミュニケーションBLOG
  5. 【加害者との関係】いじめの解決と防止策5 【加害者との関係】 - コミュニケーションBLOG
  6. 【いじめの実態】いじめの解決と防止策6 【いじめの実態】 - コミュニケーションBLOG
  7. 【いじめ解決の実践ルール】いじめの解決と防止策7 【いじめ解決の実践ルール】 - コミュニケーションBLOG
  8. 【心のケア】

 ありがとうございます。 

今後は、「個性」による反応の特徴を理解してアプローチの方法を変える、という視点で書いていきたいと思っています。

【関連記事】

flowcare.hatenablog.com

flowcare.hatenablog.com

 

りょうこのつぶやきでした。

では、ごきげんよう。

画像元:見島発 平和な提案 (^_^)/~ - 見島人(Mishiman)